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ユニット型人工骨

開発の背景と目的

インド洋に約1200の島々が90kmにわたって南北に連なり、美しいリゾートで人々を魅了してきたモルディブ。そのモルディブで、2004年12月26日のスマトラ沖地震によるインド洋大津波に効果があったと言われているのがテトラポッドです。テトラポッドは消波性に優れ、海洋生態系にやさしい(珊瑚や海藻が生えやすい)という性質があります。我々は、このテトラポッド形状がもたらす不思議な性質に着目し、集積化したときに連通孔ネットワークが構築できることを発見しました。この連通孔の大きさを細胞が侵入しやすい大きさ100〜300μmとなるように設計すると、テトラポッドは外形が1mmとなります(下図「外形1mmのテトラポッド型人工骨と電子顕微鏡写真」参照)。その結果、テトラポッド同士が作る空間は細胞にとって良い環境であり、早期の骨形成が期待できます。この性質を活かし、テトラポッド型人工骨の開発に着手しました。
既存のブロック状や顆粒状の人工骨では有効な連通孔が部分的にしか無く、ペースト状の人工骨では連通孔が存在しないため、自分の骨に置き換わるまでに期間が遅く、成長が早い子供の骨などには適用が困難です。短期間で自分の骨に置き換わる人工骨が開発されれば、患者の成長速度に追従していくことが可能であり、人工骨に必要以上の機械的特性も要求されないと考えます。本人工骨は、単なる人工骨にとどまらず、骨誘導物質DDSとして、骨再生のための優れた足場材料(スキャフォールド)となることを目的に開発を行なっています。
外形1mmのテトラポッド型人工骨と電子顕微鏡写真
止血・癒着防止用外科手術装置
スプレー式癒着防止剤
口腔粘膜保護液
血管攣縮防止剤
NSAIDコンプレクス消炎鎮痛剤
カスタムメイド人工骨
ユニット型人工骨
開発の背景と目的
ユニット型人工骨の特徴
開発の状況と今後の開発